”カエルの子はカエル”か、”トンビがタカを産む”か。(後編)

息子たちが、空手を卒業しサッカーをやり始めた頃、練習や試合を見るたびに、感じた違和感の正体… それは、手足や体の動かし方がチグハグ… 我が子に限らず、子供たちボールを蹴る時の上半身の使い方、腕の振り方がおかしい、ボールを蹴ったらコケる、転がるボールとの距離感がつかめず、ボールを追って大きく回り込んではラインから外れる。 決して親としての老婆心や、厳しめのジャッジというわけでもない。 なにせ、サッカーセンスゼロに等しい、僕が言うぐらいだから、その時感じた衝撃はかなりのものだった。 気になって、ネットで調べてみた。 文科省のページから、25年前の小学4年生と最近の4年生の、体力調査の比較データを見てみた。 25年前に比べ身長、体重ともに、大きくなっているのは、それだけバランスの取れた食生活をおくれるようになったから。 しかし、体力面を見ると、筋力は軒並み弱くなっていることがわかる。 そしてもっと調べるうちに、ここ30年で、社会の構造も、親の価値観などの精神的なものから、生活様式や習慣など、社会での営み自体がガラッと変わったことがわかり、それにより子どもの成長面に大きく影響してきたことがわかった。 小さい時から、ソールがしっかりしたシューズを履き、運動会ではコーナーを走りやすいよう靴底が左右非対称のシューズをクラスのほとんどが履いて挑む。(決してシューズメーカーを批判しているわけではない) サッカーを始めるとなると、好きな選手のレプリカユニフォームから、有名選手モデルのスパイク、ストッキングにケガ予防のためのレガース、なんならヘアバンドも揃えて、ちょっと髪の毛伸ばしちゃおうか…ぐらいの勢い。 いや、それ以前に、イマドキの子どもたち、習い事が多く1週間びっしりのスケジュールをこなすわけだから、疲れは溜まるし常にオーバーワーク気味。 その分、外遊びの時間が少なく、その少ない空き時間も家でスマホゲームやYoutube動画視聴に時間を費やす。 とは言えね、うちの子たちは休みの日になると、少し大きな公園にお弁当持参で家族で行っては、サッカーやキャッチボール、バドミントン、フリスビーなどを楽しんでした。 だから運動ならもそこそこできてたし、空手やスイミングなど、サッカー以外も経験していた。 話が回りくどくなってしまったけど、そんな中でサッカーに携わる子どもたちのサポートができれば…うちの子に限らず、社会の担い手の子どもたちが、運動を通じてもっといろんなものにチャレンジし自信をつけられるようになれば…努力することで未来を自らの手で切り拓ける力がついたら… というような思いが強くなり、当時勤めていた会社でも異動の話が出ていたタイミングもあり、センスゼロのサッカーを教えることはできないかわり、スポーツをする上で土台となるフィジカル面でのサポートをしていこうと僕自身も新しい仕事にチャレンジすることになった。 思いは強くても、知識もスキルも経験もほぼ0からのスタート。 でも育成に携わったサラリーマン時代と、自らの子育ての経験から、子どもたちにどういう大人に育ってほしいかという大義は常に抱いているつもり。 この仕事を始め、以前の僕のように、スポーツに励む我が子をサポートしたいが、サッカー未経験であったり、当然スキルもないことから、どうか関わればいいか悩んでいるたくさんの保護者と出会った。 試合に出られない我が子に、なかなか思うようにスキルが上がらない我が子に、そしてケガして落ち込んでいる我が子に、どうアドバイスをしていいのか、何をさせればいいのか… 僕がそうだったように、今はそういう保護者の味方になり、何より無限の可能性を秘めている子どもたちのためにできることはないかと、日々指導に向き合っている。 子どもは親の鏡、そういう意味では「カエルの子はカエル」。 だから親が子どものために頑張らなければ! しかしアスリートの世界では「トンビがタカを産む」ことはザラ。 ここでも親が子どものためにできることをしていきたい!と、今日もまた、もっともらしく語ってみた。

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